ジャパンクールと情報革命
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書名
ジャパンクールと情報革命
内容
コンピュータやケータイのうえで起こる新たなコンテンツの創造・発信、それによる産業構造の変化と私たちの生活・文化の変容こそ、情報革命の本質である。この「モノづくり」から「モノ語りづくり」への革命のなかで、日本のアニメ、ゲームなどは「ジャパンクール」として世界で大いに歓迎されている。「遊び」「学び」「癒し」を個人が楽しみ、それを提供する産業を育てることこそ、未来の日本型情報社会のあるべき姿である。
著者
奥野卓司
1950年京都府生まれ。京都工芸繊維大学大学院修了。米国イリノイ大学人類学部客員准教授などをへて、97年から現職および関西学院大学大学院社会学研究科教授。国立国際日本文化センター客員教授。情報人類学専攻。アニメをはじめとする日本のコンテンツの世界への普及の実態を調査し、歌舞伎、落語などの伝統文化との対比で解読している。著書に『ジャパンクールと江戸文化』『日本発イット革命』(ともに岩波書店)などがある。
担当編集者より
バブル崩壊以降の「失われた10年」は、製造業を中心とした日本の産業構造に原因があった。一方でアニメ、マンガなどの日本産コンテンツは、「ジャパンクール」として世界に受け入れられている。ここに隠された情報革命の本質とは何か? 工業社会から情報社会への転換がもたらす、生活・文化とビジネスの変容を見通す。
目次
■第1章 日本は「モノづくり」大国か?

最初の「情報社会」/日米で異なる情報社会/多様な情報社会の姿/ゴア副大統領と竹中大臣の違い/IT革命の後遺症/日本に残る「モノづくり神話」/IT革命は成功していた/あらかじめ予定されたマイクロソフトの敗退

■第2章 「涼宮ハルヒ」の教えたこと

涼宮ハルヒがビル・ゲイツを超えた日/知的所有権は「表現」を守らない/伝統の発見と本歌取り/「お代は見てのお帰り」のビジネスモデル/

■第3章 工業社会の後に「情報社会」が来るという嘘——江戸時代は「情報社会」だった

「段階的発展説」の限界/学校では教えてくれない本当の世界史/社会転換の原因/産業革命は「革命」か?/情報社会の今、そこにある危機/遊牧社会こそ情報社会/「産業革命」の疑問/今日の情報社会を先取りした江戸時代

■第4章 「モノづくり社会」から「モノ語りづくり社会」へ

「IT革命」失敗の必然性/「鎖国的発想」の呪縛/知らない間に浸透した日本の情報革命/海外で評価される日本の「モノ語り」づくり/世界に広がるジャパンクール/アニメがきっっかけとなった欧米の日本文化熱/世界の若者はジャパンクールに向かう/GNPからGNCへ/「モノ語りづくり」の国、ニッポン

■第5章 東アジアの「モノ語りづくり」産業——台湾・韓国・中国へと伝播するジャパンクール

台湾の「哈日族」/ジャパンクールが集まる「台湾の渋谷」/八〇年代の日本を彷彿させる台湾のオタク事情/韓国の潜行するジャパンクール/韓国の若者がオンライン・ゲームに熱中する理由/混乱の中国市場は違法コピーの温床か?

■第6章 農耕社会・日本が情報社会に生きる道——アニメ・アニマル・アニミズム

「モノ語りづくり」の原点になっている美意識/表現手法の連続性/展開の連続性/歌舞伎からコミケに続く外伝の系譜/創作と享受の連続性/多色刷りの価値観/ジャパンクールの底流はアニミズム/日本独自のロボットアニメ

■第7章 情報社会のユーザーの姿を探る法——今振り返る江戸時代型「モノ語りづくり」

日本発の東アジア型情報社会へ/「一駅向こうの一筋裏の二階か半地下」に進路をとれ/「鳥の目」と「虫の目」/マニアックな人々の集合体の調査法/グーグルとソニーの決定的な違い/iPodはなぜ成功したか?/求められる江戸のビジネスモデル
書誌情報
奥野卓司 著
定価:812円 (本体752円)
発売日:2008年10月10日
形態:新書 (192ページ)
ISBN:978-4-04-867286-3


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