おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由
Amazon.co.jpで買う
書名
おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由
内容
熱烈ファンを生む組織とモノの作り方
なぜiPodやiPhoneは日本で生まれないのか?マイクロソフトでWindows、Internet Explorerを開発した伝説の日本人が、企業経営の裏側を斬る!西村博之氏・古川享氏・梅田望夫氏との対談も収録。
著者
著者近影
中島 聡
1960年北海道生まれ。早稲田大学高等学院での在学中、NECのワンボードマイコン・TK-80BSの自作プログラムを持って南青山のアスキー出版の編集室を訪問。以来、外部筆者として月刊アスキーへ寄稿。アスキー・ラボラトリーズの一員となり、「PC-8001BASICゲームブック」に収録するゲームのほか、早稲田大学・大学院時代も含めて「CANDY」を初めとする数多くのプログラムの開発や移植を手掛ける。大学院卒業後はNTTに就職。1986 年のマイクロソフト日本法人設立を機会に同社へ転職し、3年後に米国本社へ渡米。Windows95、同98、Internet Explorer3.0、同4.0の開発に携わる。2000年に退社し、ソフトウェア会社のUIEvolutionを設立してCEOに就任、現在に至る。人気ブログ「Life is beautiful」でも有名。
担当編集者より
●アップルとソニーの明暗を分けた「おもてなし」とは?

 iPodで音楽市場を席巻し、iPhoneで携帯電話市場にインパクトを与えている、今もっともときめくコンシューマー・エレクトロニクス企業=アップル。同社のような成功企業には皆が羨望の眼差しを向けますが、その一方で我々が見逃しがちなことがひとつ。
「なぜ、日本からはアップルのような企業が生まれないのか?」。
 日本を代表するコンシューマー・エレクトロニクス企業といえばソニー。グローバルなインフラや確かな技術力を備え、経営のトップから現場の技術者にいたるまで優秀な人材を揃えていた同社が、なぜiPodのようなプロダクトを出せなかったのか? 著者はその答えを解く鍵が、小売店やレストランなどのサービス業の経営者が誰でもよく知る「おもてなし」にあると考察します。
 本書では、iPodやiTunesといったハードウェア・ソフトウェアの設計、iTunes Storeに代表されるサービスの提供方法を具体的に取り上げ、その端々に如何に「おもてなし」の心が一貫して流れているかを解き明かすと同時に、翻って「おもてなし」を提供できなかったソニーのジレンマを、経営陣とのやり取りや自身の体験談を踏まえながら浮き彫りにしていきます。

●業界を代表する3人との特別対談で明かされる事実

 本書は、ブログ「Life is beautiful」の過去エントリを交えた書き下ろしの第1章、『月刊アスキー』での連載をまとめた第2章、そして特別対談の第3章から成る3部構成ですが、特別対談の相手は実に豪華な面々。2ちゃんねるやニコニコ動画で有名なひろゆきこと西村博之氏、長年に渡ってマイクロソフト日本法人を牽引し続けた元会長の古川 享氏、そして『ウェブ進化論』『ウェブ時代をゆく』で時代の代弁者となった梅田望夫氏——個性も持論もバックグラウンドも異なる3人と著者が、アップルやソニー、そしてグーグルとマイクロソフトといった主たる企業についてその成功・失敗の法則、「日本発世界」の産業が生まれるために政府は、企業は、そして個人は何をすべきか?を論じていきます。
 今まで明かされなかった、あまりにもドラマチックすぎるWindows開発の舞台裏、ビル・ゲイツとの激論、次世代光ディスクのフォーマット統一問題、マイクロソフト退社の理由も飛び出すなど、著者や対談者が語る体験談の数々はIT業界に関心ある人は必見!の内容です。
これもオススメ
パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本
目次
第1章 おもてなしの経営学
・『現代用語の基礎知識』に収録された「おもてなし」
・ユーザー・インターフェイスとユーザー・エクスペリエンスの違い
・なぜグーグルはYouTubeを買収しなければならなかったのか?
・ソウル(魂)のあるものづくり
・エンジニアの美学と床屋の満足
・コンシューマー・エレクトロニクス業界の将来像
・任天堂のものづくりの姿勢に学ぶ
・iPhoneのどこがそんなに革命的なのか
・アップル・コンピューターが社名を「アップル」に変更した理由
・アップルはApple TVでいったい何を実現しようとしているのか

第2章 ITビジネス蘊蓄(うんちく)
・マイコン少年から経営者へ。『月刊アスキー』と私の「縁」
・ダブル・メジャー
・たった1ページの仕様書から始まったウィンドウズ95
・グローバルな人材市場で求められる価値=英語力
・古くて新しいパーソナル・コミュニケーション
・空白の5年間
・アドビの英断、さてマイクロソフトは?
・大企業にしかできないこと、ベンチャー企業にしかできないこと
・ウェブ2.0とエグジットプラン
・NGNとイノベーションのジレンマ
・米国の強さはその「超楽観主義」にあり!?
・iPhoneが加速させる業界の再編成
・再就職が難しい社会では生涯教育が成り立たない
・アジャイルな開発手法とクラフトマンシップ
・SEO業者とグーグルのいたちごっこ
・コラムとブログとブラックホールと
・そしてすべてはサービスになる

第3章 特別対談
PartI 西村博之 ニコニコ動画と2ちゃんねるのビジネス哲学
・ひろゆきへの見方が一変する!? 『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか』
・ウィンドウズを使い続けると遅くなるのは私の責任!?
・グーグルの存在はマイクロソフトにとって脅威ではない?
・朝も夕方も駐車場がガラガラのマイクロソフトは是か非か
・誰でもまねできるグーグルに将来は見えない?
・マイクロソフトの開発チームを引き締めていた副社長の存在
・グーグルが目指すのはインフラ企業、もしくは何も考えていない?
・インターネットの世界とかけて歌舞伎町と解く。その心は?
・ニコニコ動画が大ヒットした理由は「たまたま」
・ニコニコ動画のアクセス急増から見える日本の通信政策の問題点
・ニコニコ動画の次の展開はハードディスクレコーダー
・広告に頼らず、売り抜けせず低く回し続ける2ちゃんねる
・大ヒットの前提は継続すること、継続の前提は面白いと思えること
・立役者になるメリットがない日本に住み続ける理由

PartII 古川 享 私たちがマイクロソフトを辞めた本当の理由
・タコ部屋の突貫作業でPC-8001のゲームブックを作成
・あのジョブズも度肝を抜かれた? CANDY開発エピソード
・20数年越しで明かされるフロッピーディスクユニットのコード裏話
・アスキー卒業。NTT、そしてマイクロソフトへ
・意外!? マイクロソフト社内で長らく冷遇されていたウィンドウズ
・社内クーデターでCairoチームからウィンドウズチームに加入
・傍流のウィンドウズ95がマイクロソフトの中心になった奇跡の逆転劇
・ウィンドウズのエンジニアを虜にしたインターネットの衝撃
・インターネットとオフィス、マイクロソフトが抱え続けたジレンマ
・次世代光ディスクの一件で感じたマイクロソフトの企業としての臨界点
・「天を向く」「お金を稼ぐ」のベクトルが一致できる米国のベンチャー
・徳川家康の日本では出てこない「織田信長」のiPhone?
・パーソナルコンピューティングの時代で一個人を認め合うブログの意義
・グローバル経済圏での成功を阻む資本主義と経営者のモラルのバランス
・地上デジタル放送、iPod課金問題から考える政府が果たすべき役割

PartIII 梅田望夫 「ギーク」「スーツ」の成功方程式
・ギーク・スーツの中間層が存在しない日本のソフトウェア産業
・恐怖の中でビジネスをたたき込まれる200人のゲイツ・クローン
・エンジニアとしての実力がものを言う弱肉強食の世界
・ソニーがiPodを作れなかった理由は「中間層」の不在?
・日本のソフトウェア産業に顕著なギークとスーツの憎み合い
・「日本発世界」産業の勃興でスーツとギークの中間層は生まれる
・産業が伸びてこそ「起業のインフラ」は整備される?
・インターネットサービスの新しい生態系が切り開く未来
・アンドロイドはグーグルの将来を掛けた一大勝負?
・シリコンバレーの多産多死のメカニズムを社内で実現したグーグル
・ブログは新しい「私塾」の始まり
・人生の最大の失敗をプラスにつなげる方法
書誌情報
中島聡 著
関連サイト:
 ・Life is beautiful
 ・「おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由」の内容を一挙紹介!
 ・「おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由」著者紹介
定価:812円 (本体752円)
発売日:2008年3月11日
形態:新書 (272ページ)
ISBN:978-4-7561-5134-6


戻る
  • 正誤FAQ追加情報
©KADOKAWA CORPORATION 2013