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長い間ご愛読くださいました皆様,突然ですが,諸般の事情により今号をもって「MSDN
Magazine」を休刊することになりました。
これまでご愛読頂きました皆様には,お詫びの言葉もございません。
遡れば「MSDN
Magazine」の創刊は,2000年3月,しかし実はとても古い雑誌で,米国では'87年,日本では'89年創刊です。その前身は'89年5月創刊の「Microsoft
Systems Journal 日本語版」(通称MSJ,奇数月刊)という雑誌でした。私はアスキーに入社してすぐの'92年5月から編集に参加し,その後Microsoftがインターネットに本格的に乗り出して来た'96年の春に,インターネットプログラミング情報誌「Microsoft
Intaractive
Developer」(通称MIND)が米国で創刊されました。ActiveXテクノロジーが紹介されたカンファレンスに参加した時,配布物の中にこの「MIND」が入っていて,私は日本でも出版することにしました。すぐに版権交渉を始めて,日本での創刊は'97年4月(偶数月刊)でした(途中,「Microsoft
Intaractive Developer」も「Microsoft
Internet Developer」にタイトルが変更されました)。
'97年からこの隔月刊の「MSJ」と「MIND」を毎月交互に刊行して来たところ,2000年になって,米国でこの2冊のプログラミング専門誌が統合されることになりました。そして生まれたのが「MSDN
Magazine」というわけです。ですから,通算すれば創刊14年(通巻120号)ということになります。
Microsoftの製品とテクノロジーのリリースは目まぐるしく,あるテクノロジーに対してほかのテクノロジーが密接に関連することが多い。読者の方にMicrosoftが提供するテクノロジーを利用する際の,最初の手掛かりを提供する最初のメディアとなってほしいと考え続けて来ました。以前から「MSJ」で紹介されたテクノロジーや製品が,日本の市場に登場するまでに1年以上掛かることもあり,買って読んで,実際の現場ですぐに役立つことが少なく,「買って並べておくと,約半年後には役立つ時がやって来る雑誌」つまり「分割払いで購入する百科事典」などと呼ばれました。しかし,どのメディアよりも早く,最新の情報を載せることに誇りを持ち,生き甲斐を感じ,小細工を弄せずに直球勝負をして来ました。今でも「“最速”に勝るビジネスモデルはない」というのが私の信条です。
米国の執筆陣は,自分たちのことを「単にカッコいいという理由で開発に群がるゴージャスなスーパーモデル気取りの連中とは違う」と言い切り,並みのソフトウェアと優れたソフトウェアの書き方の違いを,明確に表現しています。開発には,流行に左右されない要素があって,見かけ上は変化し続けているが,中核の部分では確かな技術だけが使われて
います。彼らは,そのエッセンスをいかにうまく伝えられるかを常に念頭に置いて原稿を書いています。
実は私,「MSJ」の創刊号からの読者でした。「こんな雑誌をやりたいなあ」と思い,アスキーに入社した時に任されたのが「MSJ」だった。それ以来,ライフワークになりました。ですから今回の休刊は,第1フェーズの終了と考え,次の準備を開始します。
読者の皆様,これまで長い間,本当にありがとうございました。私は,また戻って来ます。それまで,さようなら。
すべてのプログラマのために,そしてMicrosoftのために
MSDN Magazine 日本語版
編集長 原 哲哉
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